ソーセージとたまねぎをケチャップで炒めてピザトーストを作ります。
ソースを先に作っておくのがポイントです。
「とける」と「とろける」
チーズは熱を加えると溶けます。
でも、お店には溶けるチーズと何も書いていないただのチーズが売っています。
…と書いてみて、溶けるチーズではなくて、「とろける」チーズなんだと気がつきました。
溶けると蕩けるは微妙に意味合いが異なるようです。
正確な説明はできなくても、体感として違いはなんとなくわかる気がする。
擬態語である「トロトロ」は、とろけるからきていることは想像しやすいです。
辞書で調べてみる
念のため(お得意の)辞書で調べてみると、
とける【溶ける・解ける・融ける】
(動カ下一)[文]カ下二 とく〔「とける(解)」と同源〕
①ある物質の分子が液体中に均一に拡散する。溶解する。「塩は水に—ける」「酸素は水にあまり—けない」
②固形物が、熱によって液状になる。「チョコレートが—けてべたべたになる」「春になって雪が—ける」「溶鉱炉の中で鉱石が—ける」〔金属の場合は「熔ける」「鎔ける」とも書く〕
大辞林
とろける【蕩ける・盪ける】(動カ下一)[文]カ下二 とろく
①溶けてやわらかになる。「飴が—ける」
②金属が熱せられて液状になる。「はんだが—ける」
③心を奪われて、うっとりとした気持ちになる。心のしまりがなくなる。「甘い言葉に心が—ける」
大辞林
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とろけるのはチーズなのか
なるほど、溶けてやわらかくなることを「とろける」(蕩ける)というみたいです。
溶けて→蕩ける こういう流れです。
チーズは熱を加えると溶ける。ここまではどのチーズも同じ。
そして、とろけるチーズは、ここからさらにやわらかくなる。
…という感じでしょうか。
蕩けてしまう
でも、もっと重要なのは「とろける」の項の③です。
③心を奪われて、うっとりとした気持ちになる。心のしまりがなくなる。「甘い言葉に心が—ける」
放蕩という言葉があります。あんまり良い印象を受ける言葉ではなくて、怠惰な雰囲気。
でも、そこに一定の憧れが含まれることを、自分は否定できません。
蕩けたい…言葉や行動に表すことはためらわれても、そこに惹かれるのが人間なのかも知れません。
もしかしたら、とろけるチーズはチーズがとろけるのではなくて、人間が蕩けるものなのでしょう。
とろける…どうりで甘美な響きのはずです。
仕方ありません…きょうも、とろけちゃいましょう。
#きょうの朝ごはん
ざっくりの作り方
やってもらおう!こどもたちと手分けのできそうなところにバッジをつけました。
【蕩けるピザトースト】
食パン1枚分(ソーセージ2本、タマネギ中16分の1、シメジひとつまみ、ケチャップ大さじ1、ウスターソース少々、塩胡椒少々)
1.たまねぎは繊維に沿ってスライスする。ソーセージも薄めにスライスする。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、1を炒める。塩胡椒をする。
3.火が通ったら、ケチャップとウスターソースを投入し、煮詰める。
4.食パンに3を敷いて、とろけるチーズを載せて、オーブントースターでチーズに焼き目がつくまで焼く。ピザモードがない場合は下にアルミホイルを敷いておく。
きょうの5歳と7歳
誰かに会ったときに「ひさしぶり」っていったら、「そう?」って返されるとことがある。「つい先日、会ったじゃない?」っていわれてしまう。
それは、また会いたい度が、こっちのほうが大きいということです。
時間のスピード感覚は絶対値じゃなくって、感覚値。
きみらは「またピザトースト?」っていうけれど、そのとき相手は「ひさぶりのピザトーストだ!」って思ってるかも知れない。
だから「また?」って感じたときは、「これが好きなんですね」って言えばいい。
もしかしたら、相手もそれに気がついていない場合もあるから。
きょうも、そらのいろを思い出せる1日に
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