敦賀市 最後のサンダーバード

気比の松原 写真・カメラ

今回の旅はの目的は二つ。一つは廃止となってしまう敦賀までサンダーバードで行くこと。もう一つは、日本三大松原で唯一行っていない気比の松原を訪れること。

新幹線開業が2日後に迫る3月14日、いつも通りGR3とGR3x(と今回はSIGMA fplも)を持って敦賀の街を歩きました。

今回のお散歩の参考サイト→旅する港町つるが

サンダーバード

北陸新幹線延伸開業

2024年3月16日北陸新幹線 金沢ー敦賀間延伸開業。

これによって同区間のサンダーバードは廃止となりました。

その2日前、もう一度サンダーバードに乗らなくては!そう思い立ちました。

進行方向の向かって左側

上りのサンダーバードに乗るとき、どちら側に座ればいいのか?

車窓から琵琶湖を眺めたい、その一心でいつも進行方向左側の席を取ることにしています。

今の会社に入った頃は、毎月2回大阪で会議があり、その際は早朝のサンダーバード2号に乗っていました。

憂鬱な会議の前の2時間半は、コーヒーを飲みながら会議資料に目を通したり、それが済めば琵琶湖を眺めながらぼんやりしたり、とても貴重な時間。

でも、今回は敦賀まで。琵琶湖の景色は次回以降のお楽しみにしておきます。

明後日からはあっち側からこの線路を見ることになる

敦賀駅

敦賀駅で下車するのは初めて。

多少の予習と、ブラタモリ「敦賀〜すべての道は敦賀に通ず?〜」を思い出しながら街へと歩き出します。

金崎宮から敦賀駅を望む

出口に背後には、要塞のような新幹線のホームがそびえ立っています。

交通の要衝でである敦賀は、その地形の特徴も相まって、新幹線ホームがかなり高い位置にあります。整備新幹線においては日本一とのこと。

気比の松原へ

まず目指したのが気比の松原。日本三大松原の一つであり、その内で唯一未踏の松原です。

ちなみにあと二つは、静岡の三保の松原、佐賀の虹の松原です。

ナンバーはもちろんスリーナイン

気比の松原までは、ぐるっと敦賀周遊バスで向かいます。運賃は200円(1日パス500円)でsuicaなどの交通系カードも使えます。

メイン通りから、後で歩く気比神宮や赤レンガ倉庫を経由して気比の松原まで。

地元の代表を応援したい気持ちが伝わる

気比の松原とは?

松原に入った途端に強烈に感じたのが松の香り。爽やかな香りがまだ早い春の空気に馴染みます。

樅木の匂いにも似ていて、クリスマスを思い出したり。

それにしても敦賀湾は入江の奥にあるだけあって、とても穏やか。日本海の荒々しいイメージはありません。

白砂と青松のコントラストが美しい
松後しの敦賀湾
松材はとても良い香りがします

中華そば一力

お昼ごはんは中華そば一力へ。気比の松原から歩いて30分くらい。

この頃にはすっかり晴れて、気温も上がりダウンジャケットはカバンの中へ。

11時半にはお店に着いたのだけれど、すでに行列ができていました。

11時過ぎで、すでに行列が。30分くらい並びました
中華そば920円

普段なら並んで何かを食べることはないのだけれど、きょうは急ぐ旅でもなく、文庫本を読みながら気長に待つことにします。陽気もよく全く苦痛ではありません。

30分くらい待って、中華そば(920円)を注文。この昭和風情がたまりません。

それにしてもインフレの波はどこまでも波及しているようです。ラーメン一杯550円な昭和の世界観で育ってきたので、まさに隔世の感があります。

興味深いメニュー表 ダブルチャーシュー麺が気になる

お散歩スナップ

ここからは、街中をスナップしながらひたすら歩く。

気比神宮→金崎宮→赤レンガ倉庫→敦賀鉄道資料館へ。

沈丁花の強い香りに顔をあげると目が合った
地方ではプロ野球も年イチの娯楽
気比神宮の境内で
気比神宮とは?
メーテルと鉄郎 これはアニメ史上に残る名シーン
シンボルロードモニュメント
敦賀はレトロなビルもけっこうあります
廃線跡に倒木が もうここを列車が通ることはないので問題はない
トンネルの向こう側はいつだって気なる。向こう側が見えていても
工場に惹かれるのはなぜか
敗戦跡に惹かれるのはなぜか
廃線後とコンテナ
20分くらい登ると見ることができる景色
金崎宮とは?
やっぱりコンテナにも惹かれる
敦賀 赤レンガ倉庫とは?
赤レンガ倉庫の裏に気動車が。車両鉄なので、真横から全体を見ることが一番興奮します

それから港の倉庫街を抜けて、再び街中の商店街へ。

遠近法
古い倉庫も趣がある
港町には、あれは何?というものがある
ふらっと銭湯に寄れるようになりたい
お店に入れるときに気がつくべき
500円玉を握りしめて、自販機の前を何往復もした記憶
壁面の色とデザインが最高に好みだった

住んでいるように旅をする

陽が傾く頃には、駅前のスタバに辿りつきました。

旅先でスタバ?

よく言われるのだけれど、マクドナルドでも、ドトールでもなんでも良いのです。

「この街に住んでいたら、たぶんくるところ」

それが目的です。

知らない街の知っているお店でコーヒーを飲みながら、持ってきた文庫本を読む。

実はこれがやりたいことだったりします。

旅の終わりはグリーン車

たぶん、そしてほぼ確実に最後になるであろう敦賀からの下りのサンダーバード。

最後なので、いままでの感謝を込めてグリーン車を奮発しました。

最後に列車から降りるとき、もうこの駅でサンダーバードを見ることはない…。

そう思ったら少し寂しいけれど「きょうは乗れてよかった。またいつかね」

そう呟いて、サンダーバードを見送りました。

使用機材

SIGMA fpl

SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary

RICOH GRⅢ

RICOH GRⅢx

きょうも、そらのいろを思い出せる1日に

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