油揚げを煮るところからスタートする稲荷寿司です。
手間だけど、でもとてもおいしいです。
家で食べたほうがおいしいもの
外食やお店で買ってきたものではなくて、家で作って(作ってもらって)食べたほうがおいしいと思うものはなんですか?
こうきかれて、思い当たるのはおいなりさんです。
こどものころに、ばあちゃんがよく作っていました。それをお昼ごはんに食べるのが大好きでした。
買ってきたおいなりさんを家で食べるパターンの多くは以下の通りです。
「お寿司買ってきたよ」といわれて楽しみに食卓についたら、助六寿司だった…。
ちょっとがっかりしている自分と、助六さんごめんなさいという気持ちに苛まれながら食べるおいなりさんの味は…いつもいまいち。
…こんな感じです。
そして、これは「祖母のおいなりさんがおいしい」という伏線につながっていくのです。
でも、助六寿司の由来を知ると、なぜかたべたくなります。
土曜日は半ドン
寿司といったら普通は握り寿司でしょ?当時の自分は完全にそう思っていました。
いまでもそうですが、握り寿司=寿司はご馳走でした。
昭和の当時、世間的にも小学校的にも週休二日制などはなく、土曜日はまだ半ドン(すみません死語です)といわれていました。
はんドン【半ドン】
〔ドンタク(=日曜日)の半分の意〕土曜日。また、半日休みの日。
ドンタク〔オランダ zondag(日曜日)から〕
①日曜日。「一六の━に/安愚楽鍋魯文」②休日。「毎日在宿━なし/安愚楽鍋魯文」③「博多ドンタク」のこと。[季]春。
大辞林
半ドンって、もとはオランダ語だったのか
小僧寿しはごちそうだった
なので、土曜日は午前中で授業も終わりで給食もなく、帰って家でお昼ごはん、というのが一般的。
そのお昼ごはんに、すごくたまに「小僧寿し」用意しておいてくれることがあって、帰ってからそれを知ったときの歓喜をいまでも憶えています。
余談ですが。
小僧寿し、懐かしい…
ちょっと調べたら、紆余曲折あって現在も存続してるのですね…
おいなりさんで統一
そんなこんなで、かねてから「稲荷寿司は寿司と名乗らずに、おいなりさんで統一したほうが良い」派を標榜しています。
おいなりさん買ってきたよーと、いわれれば素直におなりさんの口で食卓につくことができます。
買ってきた稲荷寿司がいまいちなのではなくて、ばあちゃんのおいなりさんがうまかったんだなと、いまでは思えます。
#きょうの朝ごはん
ざっくりの作り方
やってもらおう!こどもたちと手分けできるポイントにバッジをつけました。
参考レシピは土井善治さんのおいなりさん
【3倍かかるおいなりさん】思ってるより三倍の時間がかかります
1.油揚の煮方は上記を参照ください。
2.前日に煮ておいた油揚に酢飯を詰めます。
3.炊き立てごはんで酢飯をつくる。今回はお手軽に寿司太郎です。
やってもらおう!うちわで仰いでもらったり、しゃもじで混ぜてもらったり、手分けできます。
4.油揚に切り込みを入れて袋状にする。5.そこに寿司太郎を混ぜたごはんを詰める。
きょうの5歳と7歳
外食やお店で買ったものより、家で作って食べたほうがおいしいものが多いと嬉しいです。
そして、それはできれば「自分で作ったほうがおいしい」になれば最高です。
そうすると、あれをいつでも食べられるという安心感と、自分の周りのひとを幸せにできます。
でも、最初は思っていたのの三倍の時間がかかるからね。そのつもりで。
きょうも、そらのいろを思い出せる1日
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