サンドイッチを作ったときに余るパンの耳で作るかりんとう。
かりんとうにエレガントさは求めていません。
夏の結婚式のために
ある有名な方の結婚式のためにバラを探したことがあります。
切り花の世界では、バラは春と秋に、もう少し厳密にいうと初夏の始まりと遅い秋にいい時期を迎えます。
これは一部を除いた切り花全般にいえるのですが、ようするに暑さにあまり強くないということです。
それでも、多くの花がそうであるようにバラも一年を通して市場に出回っています。
1月から12月まで「バラ」はいつだって買うことができます。
その中においても、冒頭にあるとおり、良いバラが手に入る時期はとても限定されています。
暑い夏に良いバラを手に入れることは、なかなか難しいのです。
その、ある有名な方の結婚式は夏でした。
ウェディングブーケの制作技法: ブーケのスタイルにあわせて美しく仕上げる (フラワーデザインの上達法)
暑い夏は高冷地で
これは野菜にもいえることです。
例えば夏野菜であるきゅうりは、寒い時期には暖地である高知や宮崎、暑い夏は高冷地である東北地方での出荷が多くなります。
その植物の生育環境にあった場所で作られています。
バラも同じで夏場には高冷地の産地に良いものが多いです。
美しいものには棘が
夏でも良いバラがあると聞いて、宮城県のバラ農家さんへ見学に行きました。
そのときに探していたのは、白いバラです。
たくさんの品種がある白いバラのなかで、もっとも人気があるのがアバランシェという品種。
今回もそれが目当てでした。
アバランシェは、花の形も良い上に、いわゆる大輪系で花の大きさもちょうど良く、さらにトゲが少ない。
トゲが少ないことは多くのメリットがあります。
育てるときも、活けるときも、痛くない。さらに束ねたときに他の花を傷つけることがなく、みんなにやさしい。
いいことずくめです。みんなに好かれる理由がちゃんとあります。
枯れてないです
そしてアバランシェには、もう一つ大きな特徴があります。それは一番外側の花びらです。
なんともいえない、色の入り混じった素敵な模様があります。
これが、よくいえばナチュラル、悪くいうとエレガントではない…ということになるようです。
自分としては、バラなんだから、花なんだから、エレガントさよりナチュラルで何が悪いのか?ということなんですが、この外側の花びらを嫌うかたがたまにいらっしゃいます。それを指して「枯れてない?傷ついてない?」というクレームがごくたまにあります。
焦げてないです
食パンのミミを指して「これ焦げてない?」っていうひとは少ないはずです。
パン屋さんで、それをいって「は?」という反応をされても、多くの人が仕方がないと思うでしょう。なんなら出禁の可能性すらあります。
なぜなら製造工程上、必ずできるものだからです。また、その理由を知らなくても「そういうものだ」と広く認識されているからです。
だから誰も文句をいいません。
でも、バラは違うのです。誰でもが「そういうもの」だとは思わない。
これも育成過程で必要なものです。エレガントではないかもしれないけれど、ナチュラルな造形の美しさがあります。
アバランシェの外側の花びら。
もし機会があったら見てほしいです。
高級「生」食パン専門店の乃が美 乃が美の「生」食パン 1本(2斤)
クレームを恐れる
クレームを恐れて、その美しい(と自分は感じる)花びらを外して活けることもあります。
本当は、この一番外側の花びらがアバランシェなのになぁ…と思いながら。
ミミを切らずにサンドイッチを作るとクレームが来ることがあります。
エレガントではない…という理由ではなく、「固くて食べづらい」というのが5歳と7歳の主張です。
そんなときはミミをかりんとう風に。
エレガントではなさそうだけれど、もちろん、そこにもクレームはきません。
#きょうの朝ごはん
ざっくりの作り方
やってもらおう!こどもたちと手分けのできそうなところにバッジをつけています。
【パンミミかりんとう風】
材料:食パンミミ4枚分、サラダ油大さじ2、バター20ー30g、砂糖大さじ2、チョコスプレー(あれば)
1食パンのミミは、一口サイズに切っておく。やってもらおう!
2.フライパンにサラダ油を熱して、食パンのミミを投入。
3.中火でこんがりと焼く。多めの油なのでこんがり、カリッと仕上げる。
4.軽く焦げ目がついてきたら、火を弱めてバターを投入し、全体に絡める。分割してフライパンのいろいろな場所から入れると絡みやすいです。
5.砂糖を投入して全体的にまぶします。黒糖だとさらにかりんとう風です。やってもらおう!
6.お皿に盛って、チョコスプレーをかけたらかわいい仕上がりです。ゴマやシナモンでもおいしいです。 やってもらおう!
五色チョコスプレー / 100g TOMIZ(創業102年 富澤商店)
きょうの5歳と7歳
外見は中身の一番外側という言葉があります。
それがあって、中身はある。中身があって、それがある。こういう関係です。
あなたは外面が本当にいいよね?と良くいわれるけれど、それは褒められてると解釈しています。
なんでも悪いより良いほうがいいです。
家で甘えたことをいっても、それは外でがんばっている証拠です。
そのうち、外でも甘えられるときがきます。
そのときは家では甘えさせてください。
それが将来のきみらへのお願いです。
きょうも、そらのいろを思い出せる1日に
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