コッペパンにたまごサラダを挟んだシンプルなたまごサンドです。
なるべく深く切り込んで、たまごをたっぷりといれたい。
大きな決断をする
高校2年生の夏で、場所は多摩川の河川敷のグラウンドでした。
野球部の対外試合の序盤、自分は二番バッターとして右打席に入ります。
そして、その初球を思いっきり引っ張ると、打球は三塁手の右側、三塁ベースを左側を抜けていきました。
プロ野球の実況なら「三塁線抜けたー、これはツーベースコース!」
こんな感じでしょう。
もちろん、頭の中にも同じフレーズが走り抜けています。
最初から二塁まで行くつもりで一塁ベースを蹴りました。一塁コーチがどう指示していたかは記憶にありません。
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ギリギリかもしれないけど…
内心は「ギリギリかも…」とは感じていました。
でも、とにかく頭の中では実況のアナウンサーが「ツーベースコース!」と叫んでいます。
非力な自分は、ここまでの野球人生でツーベースヒット打つなんてことは、めったにありませんでした。
だから、これはチャンスだと感じて、思い切って走りました。足にも自信がありました。
これは行くしかない!そう決断した瞬間です。
そのままの勢いで二塁ベースに滑り込みます。
…アウト。
アウトだった
うなだれながらベンチに帰ると
「なんで二塁に行ったんだよ。どう考えたって無理だろ。」
監督は呆れたように言いました。
ギリギリセーフかな?と思ったのは自分だけで、それ以外の全員がタイミング的には楽勝でアウトでしょ?と感じていたようです。
好走塁のはずが、ただの暴走でした。
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思い出すのは決まってこのシーン
「一か八かの判断だな」とか「ギリギリの決断だ…」とか「ちょっと思い切って攻めてみよう」
人生の、そんな場面で思い出すのは、毎回決まってこのシーンです。
二塁で滑り込んで仰向けに倒れたまま、そらを見上げている自分…。昨日のことのように思い出せます。
このエピソードから導き出されるのは、
ギリギリの判断をミスったしょうもない自分→同じ失敗は繰り返したくない→挑戦が怖くなる…だからやりたくない…
…では、ありません。
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誰も憶えてない
この試合に勝ったのか、負けたのか、全く憶えていません。
さらに、相手チームはもちろん、自分のチームメイトでさえ、このシーンを憶えている人は皆無でしょう。
いってみれば(凡プレーではあるけれど)ただの走塁ミスです。
二塁ベースを狙ったのは自分にとっては大きな決断だったけれど、そんなことは他の誰にも関係ありません。
自分の決断なんて、ミスったところで大勢には影響がないということです。
ギリギリを攻めた決断をして、それが失敗しても「あいつ、しょうもないな…」っていわれるだけ。
凡ミスを重ねれば、試合に出れなくなるかも知れないけれど、試合に出てるときは好きにやりたいようにやろう。そう思いました。
やっちゃおう
だから、やっちゃったほうがいい。
これが、このエピソードからの教訓です。
正直なところ、試合に出れなくなるなんてことは全然考えていませんでした。
なぜなら他に人がいないからです。9人いないと野球の試合はできません。弱小都立校野球部なんて、そんなものです。
これって意外と今も、そうなんじゃないのかな?と感じます。
ギリギリを攻めて、ミスったところで「しょうもないやつだな…」と思われるだけです。
「かわりなんていくらでもいる」そういわれたとしても。
それに対しては「それが、どうかした?」しかないのです。
やってみよう きょうのテーマ曲はこれでいきましょ
#きょうの朝ごはん
ざっくりの作り方
やってもらおう!こどもたちと手分けのできるポイントにバッジをつけています。
【コッペパンのたまごサンド】
一人分:コッペパン、たまご一個、マヨネーズ大さじ1、塩胡椒少々
1.ゆでたまごをつくる。鍋に水を入れてたまごを入れる。水から15分ゆでて、冷水にとる
2.コッペパンはパンナイフで切れ込みを入れておく。なるべく深く切り込みを入れることでたくさんのたまごを挟めます。
3.切り込みを入れたコッペパンを、オーブントースターで軽く温める。
4.ゆでたまごは殻を剥いてボウルに入れ、マヨネーズと塩胡椒をして、フォークの背を使って潰す。
5.温めたコッペパンにマーガリン(分量外)を塗り、4を挟んで完成。
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きょうの5歳と7歳
まずは、やってみよう。
これは、生きていくうえでとても重要な方針です。
そこからしか学べないことがあります。
たくさんたまごを挟みたい。そのためにできる限り切り込みを深くしたい。
その結果、切り過ぎちゃってコッペパンがふたつに分かれてしまっても、たまごサンドの大勢に影響はありません。
ぎゅっと持って食べればいいだけです。
きょうも、そらのいろを思い出せる1日に
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