伊達巻入りのお雑煮です。
鏡開きの日にもう一度お雑煮をどうでしょう。
お雑煮でなくても、温かい出汁に伊達巻を浸して食べるとおいしいです。
こどものころ、隣の家には母方の祖父母が住んでいました。
いまで言うシングル家庭で、学校から帰るとすぐに祖父母の家に行き、おやつを食べながらアニメや時代劇の再放送を観る生活でした。
午後6時には母親も帰ってきて、一緒に夜ごはんを作って食べていました。
でも、ごくごくたまに、祖父は行きつけの焼き鳥屋さんへ連れて行ってくれることがありました。
ハシゴ
そこは赤提灯のぶら下がる場末の「汚いけど美味い」を地で行くような店です。
それでも、焼き鳥が大好きだったので、とにかく嬉しくて仕方がありません。
店に入って、並んでカウンターに座ると、すぐにお通しとして山盛りの塩揉みキャベツが出てきます。
祖父は、そこで焼き鳥を人数分適当に頼むと、冷酒を飲みながら孫たちが焼き鳥を食べ終わるの見届けます。
さて、あらかた焼き鳥を食べ終わると、すぐに店を出ることになります。
こども心には「もう帰るの?」という感じだけれど、そうではありませんでした。
次のお店が控えています。いわゆるハシゴってやつです。
もちろん、そんな言葉は当時知る由もありませんでした。
おかめうどん
次のお店はいつも決まって玉川屋さんというお蕎麦屋さんです。
そこで今宵の締めにもりそばを食べるのが祖父の流儀です。
この時点で、母親は一人で先に帰ります。
よしも行くか?
そうきかれて、もちろんついていきます。
そこには大好きな「おかめうどん」がありました。
おかめうどんとは、いろいろな具材が載っていてるうどんで、青菜、かまぼこ、ナルト、甘く煮た椎茸なんかとともに、伊達巻も載っていました。
甘い卵焼きみたいな伊達巻が、温かいつゆに浸かって、ふわふわになっています。
噛み締めると甘さの混じった出汁が口に広がります。
もう、これだけが食べたかった。
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伊達巻
大人になって、少し生活に余裕が出たある年末に、初めて伊達巻を作ってみました。
そのときにおかめうどんを思い出して、お雑煮に入れたらとてもおいしかったのです。
玉川屋さんのおかめうどんと大事に育ててくれた祖父を思い出しました。
いまでも毎年、伊達巻はお雑煮にいれるために作っています。
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#きょうの朝ごはん
作りやすい量 はんぺん:100g(一枚)、たまご:4個、砂糖:大さじ2、醤油:小さじ1、みりん:大さじ1、酒:大さじ2、サラダ油:適宜
1.はんぺんは適当な大きさに切る。
2.サラダ油以外のすべての材料をフードプロセッサーに投入し、滑らかになるまで撹拌する。
3.フライパンにサラダ油を引いて弱火で熱する。2を投入して蓋をして焼き色がつくまで8−10分程度焼く。
4.焼き色がついたら、裏返してもう片面も2分程度焼く。
5.巻き簾に取り出して巻く。輪ゴムで止めて冷ます。
6.冷めたら好みの厚さに輪切りにする。
適当にうどんとか、お吸い物とか、お雑煮に投入していただきましょう。
きょうの5歳と7歳
伊達巻を温かい汁に入れて食べることを、きみらも気に入ってくれたようでよかったです。
何気ないそれが誰かの思い出だったりするのです。
きょうも、そらのいろを思い出せる1日に
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