さつまいもをオレンジジュースで煮た、箸休め的な一品です。
オレンジの酸味がさつまいもの甘さを引き立てます。
食卓にある甘いおかず
こどものころ母親が作ってくれたもので、いまでも自分でもよく作る料理ランキングの上位に、さつまいものオレンジ煮があります。
さつまいもをオレンジジュースで煮たもので、皮付きのさつまいもの紅色とオレンジジュースのオレンジ色がきれいな配色に思えました。
食卓に甘いおかずがあることが許容できなかったこども時代も、これだけは好んで食べていました。
甘いものが食卓にある意味が全然理解できなかったけれど、意味とか関係なく、うまいものはうまいということです。
食卓にある「甘いおかず」を認めることができたとき、一歩大人に近づいた気がします。
丸和商店 <訳あり・規格外品> 2021年秋 千葉県産 シルクスイート 4kg / -Imperfect Produce- Sweet Potato, “Silk Sweet”, 4kg
ジュース=100%
こどものころの我が家は、健康にとても気を使っていたのか、こどもが好きであろうお菓子やジュースはほとんど与えられませんでした。
そんな中でジュースとして飲むのを許されていたのは果汁100%ものだけ。
具体的にあげるとオレンジジュースとトマトジュース、野菜ジュース(セロリの風味が苦手だった)です。
以上が冷蔵庫に入ることを許された存在でした。ちなみにヤクルトとジョアは別のカテゴリーです。
[トクホ] ヤクルト ヤクルトの乳性飲料 ミルージュ 500ml ×24本
そして100%のオレンジジュースといえば、愛媛のポンジュース一択。
当時はテレビコマーシャルもよくやっていて、オレンジ色の飲み物=ポンジュースというくらいの代名詞的な認識。
当時のポンジュースは王冠の蓋で、人生で初めて栓抜きで栓を開けたのもポンジュースです。
そんなことを憶えているなんてと思うけれど、でも、そんなことほど憶えています。
こどもころの記憶とポンジュースが密接に関わっています。
自分で作ってみた
小学生のあるとき、自分でもさつまいものオレンジ煮を作ってみようと思い立ちました。
さつまいもを輪切りにして、オレンジジュースで煮るだけ。
母がいつもいっていたように作ります。
ところができあがったオレンジ煮はいつものと全然違いました。
甘くない…というか、酸っぱい…。
仕事から帰ってきた母に、そのことを話すと「砂糖は入れた?」と。
それは聞いてない…。
砂糖をかなり入れないと、いつもの味にはならないと教えてくれました。
オレンジ煮のときは、果汁100%ではなくて、50%とか30%のものでもいいんだよ、とも。
料理には思いの外、たくさんの砂糖が使われていことと、果汁100%以外のジュースがあることを初めて知った瞬間でした。
さつまいものオレンジ煮は、ポンジュースの記憶であり、母の思い出でもあります。
#きょうの朝ごはん
ざっくりの作り方
やってもらおう!こどもたちと手分けできそうなポイントにバッジをつけました。
作りやすい分量:さつまいも中くらい1本、100%オレンジジュース200ml、砂糖大さじ2(お好みで)
1.さつまいもはよく洗って、厚さ1cmくらいの輪切りする。ボウルに水を張ってさっと晒しておく。
2.お鍋に1を入れて、オレンジジュースと砂糖を投入し、ひたひたより少し多めに水(分量外)を足す
直径18cmくらいのお鍋が作りやすいです。
staub ストウブ 「 ピコ ココット ラウンド ブラック 18cm 」 両手 鋳物 ホーロー 鍋 IH対応 【日本正規販売品】 La Cocotte Round 40509-485
3.落とし蓋をして、火にかけふつふつしてきたら弱火にして15分程度煮る。そのまま冷まして完成。
4.味見して、酸味がほしいときはレモン汁を加える。
きょうの5歳と7歳
忘れちゃうのがあたりまえだから。
だから、憶えておいてほしいことは、繰り返し繰り返し伝えていきたい。
でも、実は、そう意図しないことのほうが憶えていたりします。
きみらは、ただ元気に生きていてほしい。
そのまわりにさつまいものオレンジ煮を作ってくれた人がいたことだけ、憶えていればいいよ。
きょうも、そらのいろを思い出せる1日に
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