なごりのとうもろこしを使った優しいスープです。
カリカリに焼いた油揚げは、台湾風の揚げパンへのオマージュ。
はしり さかり なごり
旬には三段階あるという話を聞いたことがあります。
はしり まだ出始め
さかり いちばんいいとき
なごり そろそろ終わりかけ
こんなイメージでだいたいあってるはずです。
この中で、特に気になるのが、なごりです。
ものごとが終わっていくことに惹かれるのは、歳のせいなのかもしれないなと最近は感じます。
今が夏の終わりだからか、夏が終わっていく空気の中で、夏の名残りを探していることに気がつきます。
夏の思い出 テーマ曲はこれで
一日中外にいると
幼少のころから高校の終わりまで野球をやっていました。
1日の中でグラウンドにいる時間、屋外で過ごす時間が、今と比べてかなり多くありました。
グラウンドで多くの時間を過ごしていると、季節の移ろいを感じる最も重要な要素は空気の匂いであることに気がつきます。
特に敏感になったのが、雨の匂いです。
雨が降れば野球の練習は一旦中断せざるを得ません。
練習がつらかった(地元では有名な強豪チームでした)自分は、雨がとても待ち遠しかったのです。
それによって、そら模様はいつも気になっていたし、風の強さや、空気の匂いにとても敏感になっていました。
一度温められた空気が、冷やされると秋の匂いになる。
この話をすると、一定の割合で全く共感されないことがあります。
夕立のアスファルトの匂い
例えば、夕立のアスファルトの匂い。
他に表現のしようのない、まさに見たまま、感じたままの呼びかただけれど、それ以外になんて言っていいか思いつかない。
これについて、わかるー!となる人は、こどものころ外にいた時間が長った人かも知れません。
そして、これは全ての人に共通する感覚ではないのです。
最初に、それを知ったときは、かなりの衝撃を受けました。
え?この匂いがわからないの?と。
でも、これって共通の経験によるものなんだということが、今ではわかります。
同じ釜の飯。そういうあれです。
「空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる (岩波ジュニア新書)
空気は読まずに匂いを感じる
空気が読めない。は、ややネガティブな表現でしょう。読まないで匂いを感じたほうが、だいぶいいです。
それがここまできた、いまのところの結論です。くさかったら離れよう。いい匂いなら、そこにいよう。
さかりを知らなければ、なごりを感じることは少ないのかも知れません。
旬の終盤のとうもろこしに共感できるのは、夏の思い出があるから。
…などと、センチメンタル浸りながら、フードプロセッサーを回すのです。
#きょうの朝ごはん
ざっくりの作り方
やってもらおう!こどもたちと手分けのできそうなポイントにバッジをつけました。
材料(作りやすい量=4人分くらい)とうもろこし1本、鶏ひき肉100g、油揚げ1枚、たまご2個、水溶き片栗粉大さじ1、水600ml、塩胡椒少々
1.とうもろこしは皮を剥いて、半分に切る。縦にして包丁で実を削ぐように切り離す。
2.切り離したとうもろこしをフードプロセッサーで細かくする。包丁でみじん切りでも良いけれどフードプロセッサーがあるととても楽です。やってもらおう!
3.鍋にお湯を沸かして、鶏のひき肉と2を投入。5、6分煮て、ひき肉に火が通ればOK。
4.水溶き片栗粉(片栗粉1:水2)を回し入れとろみがついたところに、ときほぐしたたまごを流し入れる。塩胡椒で味付けする。
4.フライパンで油揚げをこんがりと焼く。キッチンペーパー等で油を吸いながら焼くとパリッとなります。ほんの少し醤油(分量外)をふって四等分する。やってもらおう!
5.器にスープをよそって、油揚げを載せる。完成。
きょうの5歳と7歳
こうなる前は、どうっだたのか?ここにくるまでにどんな道を通ってきたのか?
実は、そういうことがとても大事です。
でも、もっと大事なのは「いまここ」です。
きみらが、きょうも元気でいてくれることが何より大事なこと。
「いいこでいてね」
出掛けの声かけに、これをいわないようにしています。
「元気でいようね」
こういって出かけたい。
きょうも、そらのいろを思い出せる1日に
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