朝ごはんは家で食べるもの
朝ごはんを外食することに憧れた時期がありました。
朝ごはんは家で食べるもの。
それが大人になるまで一瞬たりとも疑うことのない常識でした。
大人になったら、今までやったことがないことをやりたくなりますよね?
通勤途中に朝ごはんを食べる。なにそれ?カッコいい!!
…若さゆえの発想です。
ちなみにここでいう、朝ごはんを外食するというのは、通勤途中にファストフード店だったり牛丼屋さんだったりに寄るイメージです。
「朝ごはんを外食」から想像するもう一つ。そう、ホテルの朝食ビュッフェ。
でも、当時はそんなものは存在する知らなかったし、知っていても、それは自分が行けるところではないと思ったはずです。
(ホテルビュッフェの話はまた今度)
なので、ここでは通勤途中にさっと寄ってさっと食べられるお店について書きます。
朝専用のメニューがある
朝専用のメニューを用意しているお店が多く、それゆえに「その時間でしか食べられない」プレミアを感じていました。
朝マックのパンケーキは特に気に入っていて、週一ぐらいで食べていました。
その朝に食べるパンケーキはご馳走でした。ホイップバターとメイプルシロップの甘美さにやられ、きょう一日がんばるための重要なアイテムでした。
今も朝ごはんに食べるパンケーキには特別な思いがあります。
(そのお話もまた今度)
もう一つのパターン
「朝ごはんで外食」のもうひとつのパターン。
それは徹夜で仕事した帰り道の「1日の最後に食べる」朝ごはんです。
ドロドロに疲れ、身も心もボロボロになりながら、明るくなりはじめた空を感じながら街をさまよって、やっとありつける朝ごはん。
その場合はマクドナルドじゃないんですよね…。
1日の終わりに似合う朝ごはんのお店は…オレンジの看板のお店…そう吉野家です。
こう言ってはなんですが、適度な清潔感と適度な場末感の混ざった感じと、疲れたおっさんたちに囲まれて、ああ、自分もあんなふうに見えるのかなと客観視できる疲れた自分との妙な距離感が心地よかったり。
そんな中で、疲れた身体を引きずってカウンターに座って食べる朝定食にかなり救われた記憶があります。食べ終わって、さあ、帰ってシャワー浴びて、もう一度会社に行こう…ギリギリそう思わせてくれる力がありました。
たまに、そのときのことを思い出しながら、あのときはつらかったけどがんばってたな…自分。ってなります。
【朝定食ハムエッグ納豆セット】 まずは付け合わせ。 ちくわを一口大に輪切りにする。 小麦粉をまぶしてから、ちょっとだけ水を加える。そこの青のりを投入。 フライパンでこんがり焼いて取り出す。 そのフライパンに卵とベーコンを投入。ベーコンを黄身に被せるのがポイント。 蓋をして焼く。味つけは両方ともシンプルに醤油のみ。 醤油をいいもにしておくと、こういうとき嬉しいです。 ごはんとお味噌汁(インスタンでも可)をよそる。
いつか思い出すことを想像してる
さて、きょうの朝ごはんが辛かった時期を支えてくれたメニューだなんて、きみらはもちろん気がつかない。
でも、大人になって、もしもきみらが同じような状況におちいったとき、吉野家で朝定食を食べながら、そういえば子どものときこんな朝ごはん食べたよな…って思い出す未来を、朝ごはんを作りながら想像しちゃってます。
きょうも、そらのいろを思い出せる1日に
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